2024長崎・佐賀・福岡旅行記2日目その27~オランダから輸入されたもの~

16時58分、出島の一番蔵を見終えて、二番蔵に来ていた。
IMG_1187.JPG
日本からの輸出品の一つに陶磁器がある。その中でも、磁器には膏薬壺、手付瓶、ひげ皿、カップとソーサー、コーヒーポットがある。当時の日本で使用されていないような器形の製品は輸出用に制作されたものである。ひげ皿は佐賀の有田で焼かれたものである。
IMG_1188.JPG
天球儀や地球儀も展示されていた。
IMG_1189.JPG
天球儀は1844年(天保15年)、地球儀も1844年(天保15年)の作品である。
IMG_1191.JPG
こちらはガラス製品である。19世紀のオランダの作品のようだ。
IMG_0415.JPG
バカラではなさそうだ。
IMG_1192.JPG
脇荷物はオランダ商館員や船員が個人で扱った貿易品とのことで、一定の額だけ許された私貿易によって扱われた商品とのことだ。まあ、いわゆる、役得というやつか。
IMG_1193.JPG
また、江戸時代のオランダ船によって、様々な動物を出島に運んできたということだ。
象やラクダといった大型動物も運ばれたということだが、象が暴れたら船は沈没するのでは、危険な運搬だなと思った。
IMG_1194.JPG
のみならず、それまで日本になかった植物もオランダ船によって運ばれた。
先ほど見た(https://gyo-nakamura.seesaa.net/article/509061619.html)、ひまわりもそうだ。また、オランダナ、つまり、キャベツ、トマト、ジャガイモなんかもオランダ船によって入って来た。
IMG_1195.JPG
今までは輸出品が中心だったが、今度は輸入品の変遷である。
IMG_0417.JPG
こちらは検使鑑貨図の模型である。出島に陸揚げされた輸入品を検使(長崎奉行の役人)が立ち合い、検品している様子の模型で、計量器も展示されている。
IMG_1196.JPG
江戸時代前期は生糸が中心で、反物、薬種、荒物(雑貨)などが輸入品だった。反物はヨーロッパ産の毛織物や中国産の絹織物のほか、インド、東南アジアの綿織物が輸入された。
それが中期になると砂糖が中心になる。一番蔵も出来の悪い砂糖きびが倉庫に置かれていた
他にも、ビールやジン等の嗜好品にバターやチーズ、ハム、ソーセージなどの加工品が入って来た。
のみならず、カメラやレンズ、ピアノまで入って来た。
ビールやジンは中味ではなく、瓶が人気だったそうだ。
IMG_0418.JPG
こちらは象牙などが展示されている。綺麗すぎるから複製品か。
IMG_1197.JPG
他にも、先ほどカピタン部屋で見たビリヤード(https://gyo-nakamura.seesaa.net/article/508639937.html)やバトミントン(https://gyo-nakamura.seesaa.net/article/508757240.htmlも入って来た。
二番蔵を出て、三番蔵に入った。
IMG_1198.JPG
香辛料が置かれていた。見ると黒コショウ以外に、丁子や肉桂(ナツメグ)、肉ずく(ナツメグ)の説明が書かれていた。香辛料の匂いをかいでみようとあったが、コロナウイルスのため中止になっていた。
IMG_1199.JPG
オランダ船は中継貿易により香辛料をヨーロッパにもたらした。世界史の話だな。
IMG_1200.JPG
日蘭貿易のしくみは、当初は国内の商人に任せられていたが、その後に幕府の官営事業となり、厳しい体制へと移っていった。
IMG_0419.JPG
このように砂糖が入った麻袋が置かれていた。
もちろん、実際には砂糖が入っていないのだろうけれど。
IMG_1201.JPG
オランダから長崎に入って来た砂糖は小倉まで運ばれた。その街道をシュガーロードという。そこから全国に広がった。
IMG_0420.JPG
そういえば、ドイツのロマンティック街道に行ったなあと思い出しながら(https://gyo-nakamura.seesaa.net/article/201509article_16.html)、砂糖を見ていたのである。

ブログランキングに参加しています。
Facebookのいいねを押すよりも
こちらをワンクリックしてくだされば励みになります。
  ↓
にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ
にほんブログ村

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック