デ・キリコ展その2~人造人間キカイダーにしか見えない~

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14時57分、神戸市立博物館で開催されているデ・キリコ展で色々と絵画を鑑賞していた。
デ・キリコは、ダリやマティス、マグリットなどシュールレアリズムの画家に影響を与えた画家である。
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こちらは1976年の作品「孤独のハーモニー」である。
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デジカメだけではなく、iPhone14でも撮ってみても、どこが孤独で、ハーモニーなのか分からない。
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3階の作品を見終えて、2階に降りて来た。
2階では、マヌカン(マネキン)をモチーフにした作品が色々と展示されていた。
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こちらは1914年から15年の作品「預言者」である。
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iPhone14でも撮ってみた。
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デ・キリコにとって重要なモチーフであったマヌカンを描いた最初の傑作である。世界の観察者、預言者としての画家デ・キリコ自身と重ねなられている。
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なぜ、腕が無いのかは、手に頼らずに作品を作り出す創造者を意味するという説もある。
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こちらは1918年の作品「形而上的なミューズたち」である。
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iPhone14でも撮ってみた。手前のマヌカンは人造人間キカイダーにしかみえない。この作品をヒントにしたのだろうか。
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二体のマヌカンが置かれている狭い室内はこの時期の特徴とのことだ。
よく分からないけれど。
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こちらは1945年の作品「風景の中で水浴する女たちと赤い布」である。おお、ちゃんとした(失礼)作品だと思った。この辺りがダリとは違うと思った。
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iPhone14でも撮ってみた。昔に描いた水浴画を、様式を変えて描いたものである。
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ドラクロワやクールベの絵画を参考に描いたと言われている。
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手前に不自然に置かれた果物の描写や奥の木々の描き方から窺われるそうだ。
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こちらは1968年の作品「オデュッセウスの帰還」である。
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iPhone14でも撮ってみた。
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ギリシャ神話の英雄オデュッセウスが室内でボートを漕いでいる。非現実というか夢の中で出てきそうな構図だ。
英雄の旅路とデ・キリコの長く険しい人生とを重ねている。
他にも、色々と作品があった。
その中で、ジャン・コクトーのために作品を書いていることに興味を惹かれた。2016年のニース旅行ではコクトーの愛する町ヴィルフランシュ・シュル・メールにも行ったことがあるからだ(https://gyo-nakamura.seesaa.net/article/201611article_18.html).
他にも、彫刻の作品があった。
しかし、興味が沸かなかった。
また、舞台美術も手掛けていたようだ。
全てを見終えて、16時前に博物館を出て来た。
正直な感想として、形而上絵画が何か分からないし、これが形而上絵画と言われても、芸術性を感じないが、普通の絵もあったし、静物画も上手かったので、ダリ(https://gyo-nakamura.seesaa.net/article/201609article_25.html)やマティス(https://gyo-nakamura.seesaa.net/article/201610article_17.html)よりかは良かったかな。
帰りは1本西側の道を通って三ノ宮駅に向かうことにした。
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お洒落な建物である。
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こちらは神戸市立博物館の裏側である。
ステンドグラスがある。
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北に歩いていると春の海の作曲者である宮城道雄生誕の地という石碑があった。春の海は正月なんかによく聞く音楽である。
タン・タララララン・タン・タラララララ~、ファファ~、というやつである。
よう分かるわ(失笑)。
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今ではビルが建っている。
三ノ宮駅に着いて、電車に乗って帰ったのである。

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