2024長野・松本旅行記3日目その18~1年で司祭になるなんて早い!~

14時36分、国宝旧開智学校の傍にある県宝旧司祭館の1階を見学していた。
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こちらは風呂場である。
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面影がないが。
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中に入ると壁の耐震工事の説明書きが展示されていた。大変な工事である。
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2階に上がることにした。階段は奇麗だなと思った。
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2階へと上がってきた。何部屋かあり、展示も多そうだ。帰りのバスの時間に間に合うかな。
バスは松本駅行きで、14時50分発だ。
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手前の部屋に入った。こちらも小さな暖炉がある。この旧司祭館には各部屋に暖炉が配備されているのだ。それだけ、松本の冬は寒いのだろう。
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誰かの説明書きがあった。
セスラン神父のようだ。1898年にパリ外国宣教会に入会し、翌年に司祭になり、その年の11月に日本宣教に向けて出発する。金沢で日本語を学び、1901年から1914年までと、1917年から1928年までの計22年松本で過ごした方で、和仏大辞典を編纂した方としても有名とのことだ。
1年で司祭になるなんて早い!よっぽど優秀なのか、昔は出世?が早いものなのだろうか。
取り敢えず、日本に生かすために早めに肩書を与えたのかな。
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そのセスラン神父は日本の信者たちに素直な信頼感を持たれるように心掛けていたそうだ。
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この写真の方がセスラン神父である。
部屋を移動した。
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途中に和仏大辞典が展示されていた。
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セスラン神父は今日では和仏大辞典の著者として有名とのことだ。1940年に刊行された時には、松本ではなく、東京に移っていたのだが、辞書造りは松本滞在中に既に始めていたと考えられていたそうだ。
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隣の部屋に移動した。
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用例に対するセスラン神父は色々こだわりがあったようだ。
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他にも、「腹」の用例では、色々と説明しているが、「腹も身の内」という言葉には一際長い解説が添えられているとのことだ。私は「腹も身の内」という言葉を知らない。
調べてみると、お腹は胃腸を指し、胃腸も自分の体の一部だから労わるように、すなわち、暴飲暴食をしてはいけないという意味だそうだ。
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「腹」の説明と用例紹介はこのように2ページにわたっている。
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こちらの暖炉は少し大きい。部屋もその分広く感じる。だから大きめの暖炉を作ったのだろう。
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セスラン神父と日本の色の説明書きである。セスラン神父は和仏大辞典で、日本の言葉をフランス語に翻訳する過程で、日本文化をも伝えた。
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例えば、同じく黄色系の色でも、黄色、山吹色、黄金色についても丁寧に翻訳したそうだ。
中々、山吹色なんて日本語で説明をするのも難しいのに、それを外国語に訳すなんて大変だ。
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別の部屋に入った。この部屋は開智学校の教室を模しているようだ。
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テーマは「学校で使っていたもの」である。
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前に黒板と図解が置かれている。図解みたいなものには明治7年(1874年)8月改正と書かれている。
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単語帳と書かれているのであろうか。それとも、単語表なのだろうか。一番左の字が分からない。
そう思いながら、図解を見ていたのである。

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